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渡り配線の接続工事は「φ1.6mm」でも問題ない?

家電量販店でエアコンの工事を依頼したとき、
いろいろな理由で工事を断られる場合があります。


その手の事例の一つが、
「VVF(渡り配線)の規格(太さ)が『φ2.0mm』でないと工事できない」というものです。

まず結論から先に言いましょう。

渡り配線は『φ1.6mm』でも『φ2.0mm』でも工事すること自体は可能(※)です。
※ ダイキン、三菱電器以外のメーカーは事情が異なります。ご注意下さい。

ですので、必ずしも『渡り配線』が「φ2.0mmでなくてはならない」というわけではありません。

当ページでは、これについてもう少し詳しく解説していきたいと思います。

「渡り配線」「連絡線」とは何か?

まず、用語とその意味からきちんと整理していきましょう。


出典、画像引用元:「カワイ電線株式 VVF」より


「渡り配線」は、エアコン本体(室内機)と室外機を接続するケーブルの部分を指し、これを「連絡線」「信号線」「制御線」等とも呼ぶ人も居ます。

実際には、図のような「VVF電線」と呼ばれるケーブルがエアコンと室外機を接続する際に用いられます。

エアコン冷暖房の「強弱」や運転方式の切替をリモコン操作や壁埋めの「手動パネル」操作で行うことがあります。このとき、エアコン本体と室外機は運転の仕方やエアコンの温度調整をコントロールするための「信号のやり取り」を行っています。

この「信号」の送受信を行っているのが、エアコン本体と室外機を接続している配線(渡り配線)なのです。

渡り配線が「信号線」「制御線」等と呼ばれるのはこのためです。

「渡り配線」の工事はφ1.6mmでも可能?

冒頭の結論の繰り返しになりますが
「φ1.6mm」でもエアコンの取付工事は出来ます。

ただし、以下の点について注意して下さい。

「ダイキン」「三菱電機」のみ ⇒ 「φ2.0mm」、又は、「φ1.6mm」で配線工事が可能
「ダイキン」「三菱電機」以外のメーカー ⇒ 「φ2.0mm」での配線工事が可能

ちなみに、上記は、ダイキン製品の未開封箱の側面を撮影したものです。
「3芯VVF φ1.6またはφ2」
と記載されているのがわかりますね?

つまり、ダイキンのエアコンを
「φ1.6mmとφ2.0mmのどちらでも取付けて構わないよ」
とダイキン自身が言っているわけですね。

何故、「φ1.6mm」の工事を断るところが多いのか?

では、何故、「φ2.0mmじゃないと工事しませんよ?」と工事を断るケースがあるのでしょうか?

これについては、幾つかの理由が考えられますが、
その多くは、「隠ぺい配管」であるということ考えられます。


「隠ぺい配管」は、壁や天井内に既設されている配管類のことですが、冷媒管やドレン菅だけではなく、「渡り配線/連絡線」も一緒に埋まっています。
この既設の線が「φ1.6mm」で、更新機の線が「φ2.0mm」の場合、当然互換性が無いので、工事を断られてしまう・・・というのが最も多いパターンです。
しかし、先述のとおり、一部メーカーではこの線の互換性が無くても、不具合のない3芯線を正しく接続することを大前提に線を再利用して更新工事が可能な機種が存在します。(※ちなみに、現在殆どのエアコンがこの「φ2.0mm」規格)

この再利用というのは、線同士を途中で圧着接続する電気工事なのですが、これを避ける業者が単純に多いということです。
また、この途中接続は基本的にメーカーで推奨されていない為か、「連絡線の途中接続をした機器はメーカー保証が受けられない」という話まであります。
色々調べてみてもあまりにもボンヤリしてるので、実際にメーカーへ質問してみました。
結論から言うとどのメーカーも、『連絡線の途中接続に起因した事故や故障が保証対象外』ということで『途中接続したら漏れなく保証対象外』というわけではない。との事でした。
そもそも、電線の延長自体は正式な電気工事なので、絶対にやってはいけないということではありません。
現に、弊社で連絡線の接続・延長工事を行って設置したエアコンが、メーカー保証を受けられなかった事例はございません。
弊社では、途中接続は知識と技術力のある作業員が、正しい手順・方法で施工にあたっておりますのでご安心してご依頼ください。
(弊社では工事に1年間の保証期間を設けておりますので、万が一の場合も、責任を持って対応させていただきます。)

誤った認識がお客様の選択肢を奪っている可能性

たとえば、お客様によっては、既設のφ1.6mmの配管を再利用したい
と考えている方もいるでしょう。

こんなとき、

「いやダメです。これは『φ2.0mm』で配線工事しないとダメなんです。
だから、○○形のエアコンを買ってもダメですね~」


と、量販店の店員に説明を受けたら貴方はどうしますか?

これは、
再利用しようとおもえば再利用できる既設配管であるにもかかわらず
誤った認識によって「このパターンは工事できないよ?」
という話に変えられてしまっている可能性はないでしょうか?

「ユーザーの選択肢が奪わていることになっていやしないか?」ということなのです。

「本来ならできるハズの工事なのに『できない』という回答を貰い、工事を拒否された」
「その結果、違う機種を押し付けられ本来の予算を大きくオーバーする工事見積になった」


こういったお客様がこの世から一人でも減るように、
弊社のような「エアコンの専門業者」が存在しているわけです

弊社では、「エアコン本体のご購入のみ」のご注文ももちろんOKです。

ですが、新設・入替工事もご予定の場合は、
是非とも商品のご購入とセットで工事もご依頼されることをオススメします!

弊社はアフターフォローもしっかりやります!
「商品はネットで。取付け工事は別途安い業者で」
というスタイルからいい加減に脱却しませんか!?